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思ったことは即実践、活気溢れる患者さん 「また食べ過ぎてしまいました」。少年のような笑顔で外来に現れたテルヨシさん(79歳、仮名)。直腸癌の手術後、抗がん剤治療が合わず、自宅加療を希望され当院の外来を受診するようになった患者さんです。食べることやお酒が大好きで、ついつい食べ過ぎてしまい、当院受診前には腸閉塞を2回発症、入退院を繰り返していました。癌は腹膜への転移もあり、食べ過ぎたり消化の悪いものを食べたりすると、腸閉塞を起こしやすい状態だったのです。お酒を飲んで気が大きくなるのか、「ご飯がおいしくて食べ過ぎてしまうんですよ」と初診時に笑いながら話してくれました。同居する奥さんと娘さんは「注意してもまったく聞いてくれない」と呆れ顔も、家族3人での生活が楽しく充実している様子が垣間見えたのでした。私からも、食べる量に気をつけよく咀嚼して食べること、お酒は飲んでもいいので深酒に注意するよう、外来受診のたびに伝えましたが、その後も何度か腸閉塞を発症してしまったのです。 。
第41回 死に向き合う過程で見えた本人の意志と家族の決断
第40回 「患者さんが死に向き合えること」よりも、大切にしたいこと
第39回 「あの時、何を伝えたかったのだろう?」、患者の死が研修医に教えたこと
第38回 「理解はできても、納得はできない」というご家族にどう向き合うか?
第37回 患者と家族で意見が異なる場合の意思決定支援のあり方
第36回 言葉は患者・家族の人生を左右する。安心させる伝え方とは?
第35回 「1年前に入院しないと言ったから、入院させない」患者は意思を変えてはいけないのか?
第34回 終末期の意思決定支援 自分らしい最期とは?
第33回 本人への告知シリーズPart3「本人へどう告知するのか?」
第32回 本人への告知シリーズPart2「患者本人の思いを置き去りにしない告知」
第31回 本人への告知シリーズPart1「本人に告知しなくていいのか?」
第30回 息を引き取る瞬間を誰かがみていなくてもいいんですよ【後半】
第29回 息を引き取る瞬間を誰かがみていなくてもいいんですよ【前半】
第28回 どんなに覚悟していても、気持ちは揺れるもの ~身内の看取りで学んだ意思決定支援~
第27回 納得できる過程とは?
第26回 看取りのプロデュース
第25回 なぜ「自宅での看取り」が普及しないのか?
第24回 楽なほうがいいか、1分1秒でも長く生きるほうがいいか
第23回 告知に向き合う
第22回 胃ろうをするか否か
第21回 どんな状態でも家に帰ることはできます
第20回 看取り支援は百人百様 ~柔軟に対応を~
第19回 わがままな患者さんを許容できるか?
第18回 自然に逝くということ
第17回 家で亡くなったら警察沙汰!?
第16回 意思決定支援に重要な5つのポイント
第15回 死に向き合う
第14回 納得できる最期とは何か
第13回 亡くなる前に点滴はいらない
第12回 亡くなる瞬間はみていなくてもいい
第11回 家で臨終を迎えるとき
第10回 大切な人の『死に目』に会うということ
第9回 最期の瞬間に医師はいらない!
第8回 最期の3日間
第7回 埼玉県医師銃撃事件に思う
第6回 「亡くなるまで食べる」ことの意味
第5回 点滴をする選択、しない選択
第4回 一人暮らしでの看取り
第3回 本人の気持ちに思いを馳せる
第2回 ブラックジャックの名言
第1回 天寿と長寿
おうちでの看取り
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