著者:永井康徳
このたび、『たんぽぽ先生の在宅報酬ドリル 2026-2027年度版 全国在宅医療テスト問題集』が発刊されました。
この本は、私たち医療法人ゆうの森が毎年実施している「全国在宅医療テスト」の公式問題集です。『たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル 第9版』の姉妹書として、日経BPから出版されました。
内容は、過去4年分、2022年から2025年までのビギナー版と通常版の過去問題をすべて網羅。「在宅医療の基礎知識」「在宅医療の診療報酬」「訪問看護・訪問リハビリ」といったテーマごとに問題を整理して、一問一答で丁寧に解説しています。もちろん、2026年度診療報酬改定に完全対応。改定関連の新作問題も収録しています。
第1章「在宅医療の報酬を理解するためのポイント」を完全リニューアル
今回、特に力を入れたのが、巻頭の第1章「在宅医療の報酬を理解するためのポイント」です。2026年度改定に合わせて完全リニューアルしました。
例えば、カンファレンスで必ず押さえるべき「在宅医療の5つの呪文」。
①年齢、②主病名、③ADL、④医療処置、⑤居住場所。この5つの情報から、介護保険の給付対象かどうか、医療費の自己負担や公費助成、提供できるサービスまで判断できます。
それから、訪問看護が医療保険になる「3つの呪文」。
介護保険の認定を受けていない人、別表第7に該当する人、特別訪問看護指示期間中の人。この3パターンを押さえれば、給付調整はもう迷いません。
さらに、混同しやすい「4つの別表」、別表第7・第8・第8の2・第8の3の違いも、表で整理してスッキリ理解できるようにしました。
在宅医療の対象者、訪問診療と往診の使い分け、在総管と施設総管、看取りの報酬の仕組みまで、在宅報酬の基本の「き」から、図表を使ってわかりやすく解説しています。この第1章を読むだけでも、在宅報酬の全体像がつかめる内容になっています。
2026年度改定のポイント
今回の2026年度改定、キーワードは「量」から「質」への転換です。
在宅医療充実体制加算の新設、在総管・施設総管への「重症患者割合20%」要件の導入、包括型訪問看護療養費の新設など、在宅医療を本気で担う医療機関が評価される仕組みに大きく変わりました。制度を正しく理解していないと、算定漏れという経営リスクだけでなく、患者さんに必要な医療を届けられない事態にもなりかねません。
学習法の提案
効果的な学習法は、2冊の組み合わせです。『在宅報酬算定マニュアル』で仕組みを理解し、この『ドリル』で問題を解いて知識を確認する。各問題にはマニュアルの該当ページを記載していますので、効率的に学べます。
実は、全国在宅医療テストの成績上位者の多くは、過去問をうまく活用しているのです。何度も問題を解くことで、着実に重要知識が身に付きます。
全国在宅医療テストのお知らせ
第17回全国在宅医療テストは、2026年11月14日・15日に実施します。受験は無料、申し込み締め切りは10月31日です。昨年度は約3500人の方が受験してくださいました。事業所単位での受験も大歓迎です。医療法人ゆうの森のウェブサイトからお申し込みください。
テスト対策には、この『在宅報酬ドリル』が必携です!
全国在宅医療テスト・特別勉強会のお申し込みはこちら
https://tampopo-clinic.com/torikumi/zaitakutest.html
終わりに
多死社会を迎える日本で、在宅医療は鍵となる医療です。この本を通じて、皆さんが報酬算定のしっかりとした知識を身に付け、患者さんのマネジメントの核となり、それぞれの地域で質の高い在宅医療を広げていってくださることを、心から願っています。
『たんぽぽ先生の在宅報酬ドリル 2026-2027年度版』、全国の書店やオンライン書店でぜひお手に取ってください。