第11回 嚥下食メニューコンテスト グランプリ受賞!!

昨年に引き続き、令和6年2月21日、『第11回嚥下食メニューコンテスト』決勝審査会(一般社団法人日本医療福祉セントラルキッチン協会、嚥下食ドットコム主催)に出場し、最優秀グランプリに選ばれました!(調理者:西村、アシスタント:越智)

昨年は鯛や柑橘など愛媛県のご当地食材を使用した料理で準グランプリに選ばれ、嬉しさと優勝できなかった悔しさが入り混じり、調理師の西村は、松山へ帰る飛行機の中で、翌年のコンテストへ向けて新しい料理のアイディアを考え始めました。
このコンテストは、料理の技術や味が審査対象となるのはもちろん、日頃からどのような姿勢で嚥下調整食の調理に携わっているのか、コンテストに出品するその一皿の料理は、どんなコンセプトで作られ、そこにどのような希望や思いが込められているのか・・など、様々な角度から評価を受けます。
今年の出品料理は『和牛の寒天ステーキとフォアグラ風ムースの五感で楽しむロッシーニスタイル』。レストランでも注文したことのないような名前のこの料理、「ロッシーニ」とはフォアグラやトリュフを組み合わせた仏料理で、豆腐や鶏レバー等できるだけ安価な食材でこれを再現、5つの感覚としての五感と共に、5つの食感を一皿の中で味わえるよう考案しました。コンテストに同行した管理栄養士の越智は、調理師が実技審査に集中できるよう、当院の食支援の取組みや料理に込めた思いについて、積極的に質問に回答し調理師をサポートしました。

グランプリを獲得したメニュー
和牛の寒天ステーキとフォアグラ風ムースの
五感で楽しむロッシーニスタイル

審査員長からは「嚥下食をお金を出して買う時代になった。ルネッサンス(革命)です」というコメントがあり、念願のグランプリとして名前が呼ばれた時、西村の目には涙があふれ、さらなる料理への探求と食を通じた患者さんへの貢献に意欲が湧いていました。さらに今後は、料理を学ぶ学生達に嚥下調整食の奥深さや楽しさを伝える活動を新たな目標としています。
今回もコンテスト出場の機会に恵まれ大変ありがたく感じるとともに、応援してくださった皆様に感謝いたします。応援していただいた方には、当院の患者さんもいらっしゃいます。「食べたい!」と希望される患者さんに、グランプリを受賞した『和牛の寒天ステーキとフォアグラ風ムースの五感で楽しむロッシーニスタイル』をぜひ食べていただけたらと思っています。

嚥下食ドットコム公式HP

入賞作品の発表
 https://www.engesyoku.com/menucon/menucon2023_final.html

決勝審査会実施レポート
 https://www.engesyoku.com/menucon/menucon2023_finalreport.html