職員リレーエッセイ

  

16 船に乗って呉に遊びに来ませんか?

私は家族が広島県呉市に住んでおり、松山で単身赴任生活しています。最初は長女の高校3年間の予定で始まりましたが、地元大学進学で延期となりました。
5年後に長女の就職と次女の大学進学で単身赴任解消予定でしたが、次女の地元大学進学で再度延期中です。

そのため当番に当たっていない週末は家族の元に帰る生活が続いています。松山と呉・広島を結ぶフェリーは2019年、2020年と新造船に変わってより快適な船旅を楽しめるようになりました。


私は見慣れた景色なので本を読んだりYouTubeを見たりして過ごすことが多いのですが、移動手段としての交通機関から移動そのものを楽しめるものになっています。

船は松山観光港を出発すると、興居島や中島諸島、倉橋島、以前勤めていた上蒲刈島などを眺めながら進み、音戸の瀬戸に入っていきます。 先が見えない状態で進むので島にぶつかるのでは?と思っていると右に90度曲がって2本の赤い橋が架かっている狭い海峡を抜けていきます。 そうすると今度は正面に閉鎖となった呉の製鉄所が見えてきて、また90度右に曲がると右手に潜水艦や護衛艦などの船が見えてきます。
最後に造船所で建造中の大きなコンテナ船などが見えると呉港に到着します。
呉出身の私にとっては、子供の頃から見慣れた造船所や海上自衛隊の艦船が停泊している風景ですが、ほとんどの方は見慣れない風景に驚かされるでしょう。

到着した呉港に隣接して、1/10サイズの戦艦大和の模型のある「大和ミュージアム」や、本物の潜水艦が陸上に設置されている「てつのくじら館」もあります。
艦船めぐりの船で、間近に海から海上自衛隊の艦船を見ることもできます。 海自カレーやメロンパンやフライケーキなどのB級グルメもいろいろあります。
広島や宮島には買い物や観光で訪れても途中の呉に立ち寄ったことがある人は少ないかもしれません。
今度の休日は約2時間の船旅を楽しみながら呉まで遊びに来てみませんか?

Written by H 医師