コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛の有志がつくった、シトラスリボンプロジェクトをご存じでしょうか。 愛媛特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身につけて、「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動です。リボンやロゴで表現する3つの輪は、地域と家庭と職場(もしくは学校)です。
結び目を表から見ると口の形に、裏から見ると十字の形に見えるので、口+十=叶で、叶結びと言われます。願いが叶うという意味を込めて、儀式やお守りなどの装飾に使われるそうです。
私の祖母は、結納や婚礼に使用される水引細工を作る内職を、90歳を超えるまでしていました。立体的な鶴や亀だったと記憶しています。シトラスリボンは3つの輪の簡単な物で、これなら私にもできるだろうとチャレンジしましたが、簡単ではありませんでした。こっちの輪を通して、あっちの輪から抜く・・・集中するあまり、首や肩が凝って回らなくなりましたが、どうにかこうにか結んだ作品を、利用者様の誕生日やバレンタインデーにプレゼントしました。
プレゼントした方から、家にあった水引を使ってくださいと頂戴し、それで作品を作って別の方にプレゼントしました。出来栄えはいま一つでも、その人を思って作れば気持ちは伝わるものですね。笑顔になると、こちらも嬉しくなります。
プレゼントをきっかけに、普段会話の少ない方も言葉をくださいます。
次はどんな物を作ろうか、使える物が良いかな?飾れる物がいいかな?
スタッフからもアイデアが出て、様々な作品が出来上がります。
指先と頭を使うので、脳トレに最適です。
皆さんも作ってみませんか?
Written by 看護師 T