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「四季録」(愛媛新聞連載)

患者さんやご家族に教えられたこと・・・

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当院理事長の永井康徳医師が、2020年4月1日より愛媛新聞の連載コーナー「四季録」へ記事を寄稿しています。
永井医師が在宅医療やへき地医療を行う中で、患者さんやご家族に教えられたことを主体に書き綴ったものです。一般の方々に多死社会を迎えた新たな医療の在り方や在宅医療の選択肢、看取りの在り方などをお伝えする内容となっています。ぜひご一読ください。
記事は毎週水曜日に掲載され、連載は半年間続きます。





第8回 一人称の死

皆さんは自分の「死」を想像したことがありますか?人は生まれたらいつか必ず亡くなります。これは当たり前のことですが、「死」をイメージできる人とそうでない人がいます。
「あなたはピンピンコロリで亡くなりたいですか?それとも介護を受けて亡くなりたいですか?」講演会でこう質問すると、ほとんどの人がにっこりと笑顔でピンピンコロリの方に手を上げます。「では、明日の朝、亡くなっていてもいいですか?」と聞くと、尻込みする人がほとんどですが、もう十分生きたからそれでいいという方もおられます。≪続きを新聞記事で読む≫

2020年 5月20日掲載

第7回「楽なように やりたいように 後悔しないように」

当院では、お看取りの時期が近い患者さんへ必ずお話しすることがあります。それは「楽なように、やりたいように、後悔しないように」という信条です。
一つ目は、「楽なように」です。今は緩和医療が発達して、心ゃ身体のつらさをしっかり取ることができるようになりました。これから在宅療養を始める患者さんに「家に帰って何かしたいことはありますか?」と聞くと、たいていの患者さんは「こんなに痛くてしんどいのにそんなこと考えられないよ」と言われます。≪続きを新聞記事で読む≫

2020年 5月13日掲載

第6回「最期の入浴」

在宅で療養する患者さんにとって、入浴は食べることに次ぐ楽しみの一つだと思います。訪問入浴のサービスでは、寝たきりの方でも自宅で気持ちよく湯船につかり、体を洗ってもらえます。その一連の手順や手際の良さは必見で見事としか言い様がありません。
以前、100歳の方が、当院に紹介されてきました。その理由は、主治医から入浴の許可がおりなかったからだそうです。≪続きを新聞記事で読む≫

2020年 5月6日掲載

第5回「人生会議」

誰でもいつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると、約7割の方が医療やケアなどについて、自分の意志や希望を伝えることができなくなると言われています。ですから、常日頃から自分が大切にしていることや、誰とどこでどのように暮らしたいかを考え、周囲の信頼する人たちと話し合っておくことが重要です。≪続きを新聞記事で読む≫

2020年4月29日掲載

第4回「ヒトを診る医療」

「ピンポーン」まだ辺りも暗い午前5時過ぎ、南予にあるたんぽぽ俵津診療所に隣接する医師住宅の呼び鈴が鳴りました。玄関まで行ってみると、ドアの向こうで懐中電灯の光と人影が見えます。ドアを開けると、「先生・・・」と、いつも診療所に来る男性が白い発泡スチロールの箱を持って立っていました。≪続きを新聞記事で読む≫

2020年4月22日掲載

第3回「看取りの文化」

桜の季節になると、以前研修に訪れた台湾の方々から聞いた「最期の一息」という言葉を思い出します。
近年、在宅医療は日本のみならず、台湾でも広がりを見せています。現在の台湾の高齢化率は12%程度で、28%の日本ほどではありませんが、なんと2050年には台湾が日本を上回ると予想されています。世界一の高齢化率をはるかに上回るスピードで高齢化が進むため、台湾にとって高齢化対策は喫緊の課題なのです。≪続きを新聞記事で読む≫

2020年4月15日掲載

第2回「経験はつながっていく」

アップル社の創業者スティーブ・ジョブズは、スタンフォード大学の卒業式で「コネクティング・ザ・ドッツ」(経験はつながっていく)という伝説のスピーチをしています。私はこの言葉を常に心に留めています。
医学部1回生の時、私は南予の無医地区で研修に参加しました。現地に1週間泊り込み、検診や労働体験、救急医療のアンケート等を行ったのです。≪続きを新聞記事で読む≫

2020年4月8日掲載

第1回「天寿と長寿」

二十数年ほど前、私が僻地診療所に勤務し始めた頃のことです。それまでは私も病院勤務の経験しかなく、食べられなくなったら点滴をして、状態が悪ければ入院をさせるということしか頭にありませんでした。
当時、地域で最高齢の102歳のおばあさんのところに訪問診療にお伺いしていました。長年、脳梗塞で寝たきりでしたが、長男夫婦の手厚い介護を受けながら療養されていました。≪続きを新聞記事で読む≫

2020年4月1日掲載